続 Fumio Miki - スイス・インターラーケンより・・・

スイス・インターラーケンより・・・ 旧ブログの過去ログはこちらからご覧下さい。 http://sky.ap.teacup.com/miki_swiss/

2015/11

10月放送分のファイルです。。。

「みっき~’sラウンジ」10月放送分ファイルです。。。

「みっき~’sラウンジ」(10月5日放送分) ←ここからDLして下さい。

「みっき~’sラウンジ」(10月12日放送分) ←ここからDLして下さい。

「みっき~’sラウンジ」(10月19日放送分) ←ここからDLして下さい。

「みっき~’sラウンジ」(10月26日放送分) ←ここからDLして下さい。


とりあえず、今回はファイルのアップだけで失礼します。。。









懸念・・・

11月に入って、ようやく静かになってきたインターラーケンです。ただ、静かながらも1日に3~4本、週末は6本のフライトはコンスタントに続いています。(ただ、みんな休みを多く取っているので個人のフライト数はシーズンよりはかなり少なくなってますけど・・・)
しかもパイロットも常に6~7人スタンバイ・・・数年前までのこの時期2~3人で仕事をしていたのを考えると凄いことです。

毎年毎年、1ヶ月づつシーズンが伸びてきているようで、もうほとんど昔のように街がガラガラになる事がないような勢いです。。。
インターラーケン全体でのタンデムフライト数は、今や年間で30'000フライトくらいです。4~5年前は半分くらいだったと思うので、すごい勢いで増えているのです。

パイロットの数も、インターラーケンのタンデムパイロット組合(?みたいなもの。)には40~50人くらいの登録数だったものが、今は100人近くになっているようです。


観光客が増え、タンデムフライトをしにくるお客さんも増え、自分たちにとっては非常に良いことではあるのですが・・・

ここ数年、ちょっとパイロットの数が急激に増えすぎてテイクオフ、ランディング、空域、のキャパ・・・そして、安全面でちょっと問題がでてくるのではないか?という懸念を自分を含め持つパイロットが増えているのも事実です。

お客さんが増えてパイロットのフライト数が増えるのはいいことなのですが、今やそれを超える数のお客さんが来るので、各会社はパイロットを増やし、バスも2台体制でフル回転させています。
こっちも一生懸命営業している以上、お客さんが来てもうフルブッキングで空きが全くないということをいつもいつも言っていると信用がなくなり他の会社に客を取られる・・・と言うのはわかります。ある程度は必要でしょう。

会社の利益は上がるので、会社は大喜びでいいのかもしれないですが、パイロットが安全に快適に仕事をするにはちょっと現状がリミットに近いと自分は考えています。あまり大きな声で言えないかな?と思いながらも時々そんな話を他のパイロットとすると、結構な数のパイロットは同じようなことを考えていました。。。


レベルの高いパイロットが増えるのならあまり問題もないのかもしれないですが・・・

今や昔のように、スイスのタンデムパイロットは誰もがとんでもなく上手いとははっきり言って言えないような気がしてます。(自分がそんなことを言えるのか!?とも言われそうですが・・・笑)

まず、タンデムパイロットになる以前の経験が圧倒的に不足しているパイロットがボチボチ増えているのです。ここまでの人はまずいないとは思うのですが(いや、いるな・・・笑)、極端に言うと、タンデムパイロットになって、インターラーケンで働くためにパラを始めた・・・といってもいいような経験の低いパイロットも出てきています。規定通りに試験を受け続けていって、合格すればタンデムパイロットなのですが・・・

確かにそれはそれで良いとは思うのですが、そうとも言えないような気がしなくもなく・・・(笑)まぁ、タンデムパイロットになってそこから経験を積んで上手くなっていくのが普通ですからやっぱりいいのかな? 自分もタンデムパイロットになってからかなり色々と考えて仕事しながら練習してましたから・・・

しかし、見ているだけで技術の差が歴然というのがちょっと問題有りかも。(技術に差があるのは当たり前なのですが、安全面に関わるような技術の差・・・と言うのかな。)

しかも、そういうパイロットは、本人の技術に問題があってもそれに気づいていないというのが問題だと思います。

でも、お客さんからしたら同じパイロット・・・収入も自分たちも全く同じ。ガンガン仕事すればかなりの収入なのです。休みもかなり自分の好きなように取れ、長期休暇も自分さえ良ければ何ヶ月も。。。


一昔前、現在の鬼のように飛びまくっている状態でないときは何気に冷ややかな目で見られることもあったものですが・・・今やこんな状況なのです。
スイス人ももちろんなのですが、今は外国人(様々な英語圏の人間、またはユーロ圏)も増えてます。ここ3~4年のことですね。(彼らはアジア人と比べたら恐ろしほど簡単に就労ビザが取れてしまいます。二重国籍有りの人間も多いですしね。)


先ほども書きましたが、パイロットの間ではもうそろそろしっかりとした制限をかけていかないといつか大きな事故やら問題が起こってしまうのではないか・・・と言う話も出ていますが、会社は今やウハウハ状態ですからなかなか簡単にそういうこともできないような感じです。
時々、自分たちも 彼らの家、車、等々の羽振りの良くなった物の為にも飛んでるんだよな・・・とちょっと冗談を言ってみたり。。。(笑)

まぁ、どっちにしても、今年の状況はどう考えても限界ギリギリで、これ以上のことにはまずならないでしょう。




ダラダラと書いてしまいましたが、これは枕詞・・・


本当に書こうと思っていたのはこれからです。。。(笑)


もうこれはマックスに近いだろうと思われた去年を簡単に打ち破り、再び過去最高のフライト数を記録したインターラーケンなのですが・・・

今までは大した事故もほとんど無かったのですが、今年は何だか事故連発(笑、言い過ぎです。そこまでではないです。)でした。
どの件も、パッセンジャーは全くの無傷で本当にラッキーだったのですが、起こった3件で2件はパイロットが足骨折、背骨骨折、と結構な感じでした。

パイロットも無傷だった件は、本当にラッキーで、岸壁付近で完全に潰されて岸壁に激突は回避したけれどそのままコントロールを失い今度は回避した方向と反対側にスピン・・・斜面ギリギリでグライダー回復→斜面を下るように滑り込むようにランディング(?落ちた?)という感じでした。

後の2件は、重いパッセンジャーをフォローの風でテイクオフ→失敗。。。足グギッ! 

一方は、もう止まれない程のスピードついて、まだ飛ばない・・・パッセンジャー座り込む・・・引きずられながら最後の最後で飛んでしまう・・・目の前障害物・・・ヤバイ、避ける・・・今度は目の前が森・・・ツリーラン・・・ズリッ、ズリッと落ちていき、最後の数メートルでドシン!重たいパッセンジャーが完全にパイロットの上に落ちるような体勢。。。

という感じでした。

この3件は、さっきダラダラと書いていたのと正反対の自分よりも長くタンデムパイロットやってるベテランばかりでした。


これらのパイロットに限らず、自分を含め、すべてのパイロットが↑のような状況で飛ぶことも多々ありました。

たまたま何も起こらず、または失敗してもラッキーなことに何ともない・・・等々、の経験は誰もがしています。そこで、自分は今まで大丈夫だったからこんなコンディションでもいつもどおりやれば大丈夫、と考えるのと、今までは常にラッキーだった、いつ何か起こってもおかしくない、と考える。この境界線が非常に難しく、パイロット各々で違います。
(また、テイクオフ、ランディングでの見た目には「あれっ?」と思うようなものも、コンディションによるものであればしょうがないものもありますが、いつもじゃないにしても頻繁に連発するような、そして、それがちょっと危ない(理想的でない)ということに気づいていない・・・ラッキーが続いている。というパターンもあります。)


ちょっと自分的にはヤバイかな・・・なんて考える状況があっても、周りはどんどんテイクオフしていく。
いくしかないよな・・・になってしまうことも無きにしもあらずです。

基本的にその辺のギリギリの判断はどのパイロットもここ最近は以前よりも少しディフェンシブ(セーフティー)になってきてると感じています。

そのギリギリの判断は今まで失敗や成功を繰り返してきた経験からきているものが大きいと思うし、それを見て新人パイロットも判断がしやすくはなっていると思います。


ただ問題なのは、その一回の失敗で何かが起こってしまう可能性もあるということ。

何かの失敗の経験が、最初で最後となってしまうのが一番怖いことです。



いろいろと書きたいことが山のようにあるのですが、例のごとく何だかグダグダになって何を言いたいのかがわからなくなってきてしまいました。。。


お気楽にやっているように見えることも多々あるでしょうが、こういった神経使うことも少なくなく、結構大変なんですよ。(笑)


あまりネガティブな面だけ考えるのが良くないのは当たり前のことですが、こう言った一面があるというある種の責任、覚悟(?)もこの仕事には必要だということを知った上でタンデムフライトをしていくことが大事なんでしょう。



いよいよ訳がわからなくなってきてしまったので、とりあえず今回はこの辺にしておきます。


失礼しました。もうちょっと書くこと練習します。。。










プロフィール

Fumio Miki

スイス(ヨーロッパ)にて、日本人初のパラグライダー プロタンデムパイロットとなる。レース競技のほうもスイス国内リーグで飛び続ける。 スキー教師としても活動。スイス在住22年目。。。

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