続 Fumio Miki - スイス・インターラーケンより・・・

スイス・インターラーケンより・・・ 旧ブログの過去ログはこちらからご覧下さい。 http://sky.ap.teacup.com/miki_swiss/

2009/08

久しぶりに渋~いソロフライト・・・

そういえば、この前の4000mオーバー連発の時、フランスでは約10機(13機だったかな?)がモンブラン(4810m)の山頂にトップランディングしていたらしいですね。。。(アネシー辺りからもちょいと飛んでモンブランにランディングといった感じだったらしいです。)

そんなのを指をくわえながら仕事をしていた自分ですが(実際はいつも休んでいるような感じだったのですが(笑))、今日は一応オフィシャルの休日・・・ということで久しぶりにソロフライトです。

昨日もそうだったのですが、高気圧ドップリでド安定なコンディション・・・でも、どうしても飛びたかったので、なんでもいいから飛ぼうということでグリンデルワルドへ。。。

しかし、regtherm(エマグラムからサーマルの強さ、サーマルトップ、風・・・等々さまざまな情報を視覚的に見やすくしたもの・・・多分、こんな説明でいいと思います。笑)を見るとアルプス地方はサーマルトップはほぼ一日中3800m前後とかなりいい感じです。(かなり弱そうなサーマルでしたけど。)
平野部では1600m前後のところに強いインヴァージョンというのがかなり気になりましたが・・・


そして、自分の予想どおり・・・(ちょっとは期待していたのですが。笑)
フィルストのテイクオフについてみると、目の前には白くはっきりと逆転層が・・・ガンガン飛んでやる!モードが簡単にスイッチオフです。。。

1時間ほど様子を見ていましたが、良くなりそうな気配はなかったのであきらめてテイクオフ。。。

1時間半ほど飛んで、なんとか逆転層が突き破れるのを待っていたのですが、そんな気配はなかなか来ず、もう降りようかな・・・??なんて思った頃、次々にテイクオフしてきたグライダーの中から数機が逆転層を越えて上げていったのです。

ほとんどのグライダーは上げきれていませんでしたが、ここでまたちょっとやる気モードがオンになりました。

上げきっていたグライダーは逆転層の上に出ていたサーマルをワンチャンスでつかまえて上げていたのですが、まだどこかに可能性はあるはず・・・と、いろいろなポイントを試しては降りそうになりを繰り返し、ようやく上げきることに成功!!


なんだかこういう風に書くと、かなり難しいコンディションを克服したような感じですが・・・
実際はもっと簡単だったんですよね。多分・・・(笑)自分が下手なだけでした。。。

実はかなり反省してたりするのです。「遅すぎる・・・!」と。。。(笑)


上げきったといっても、トップは2500~2600mくらいまでしかなく、大してサーマルも活発ではなかったのであまり動き回ることはできず、だんだん退屈してきて集中力もなくなり
今日はおしまい。。。


また9月にガンガンのコンディションが来るのを祈りましょう・・・
そして、自分の休みと合うように。。。


見慣れないものが降ってきた・・・

なんだか久しぶりに忙しかった今日の昼過ぎのこと・・・

次のフライトのために車に乗り込み、さぁ出発!という時・・・いきなり真っ白なキャノピーのタンデムスカイダイビングが街のランディングにランディングしてきた。。。

通常、スカイダイビングの連中は(特にタンデムに関しては)飛行場のすぐ横にランディングするのですが、いきなり街のランディングへ・・・

でも、たまにはそんなこともあるのかな??くらいにしか考えず、誰も特に気にも留めていなかったのですが、後で聞いたら・・・なんとあの真っ白なキャノピーはレスキューパラシュートだったらしいのです。。。

メインのキャノピーはレスキューを開くときに切り離してしまっているので、それが街に降ってきてちょっとした騒ぎになっていたようでした。。。(笑)
すぐに警察がうちの会社や他の会社のデスクなんかに「何があったんだ!?」と来たようでした。

多分、いろんな噂が街中を駆け巡ったことでしょう。。。


噂と言えば・・・

ちょっと前に、ブリエンツ湖とトゥーン湖をむすんで街中を流れているアーレ川で、韓国人の旅行者が宿泊しているキャンプ場から川に飛び込んで遊んでいて、川の水が冷たすぎて(14℃くらいだったということ・・・)ショックでおぼれて3人中2人が死亡するという事故がありました。(一人はまだ見つかっていません。)

その時はちょうど仕事中で飛んでいて、上空からも、REGAのヘリが低空で川を何回も往復しながら捜索していたり、また警察、消防の車が街中を走り回っているのが見え、何が起きたかその時点ではわからないまでも、なんとなく想像はできたのでした。

そんなことが起きた次の日、

パイロットの一人が言っていたのですが、その事故の噂が間違いながら流れに流れ、なんと・・・! 「昨日、タンデムパラグライダーが空中で正面衝突し、川に落ちた。」というようなことを言っている人もいたというのです。。。


どう間違ったらそうなるのかわからないほどねじれるのが噂なんですね。

ホントに怖いものです。。。


今日の件は明日になったらどういう話になっているんでしょうね・・・??


スイス選手権のちょっとした話・・・

例年のごとく、8月の最終週あたりから9月の初旬にかけての平日はお客さんの数がガクンと減り、のんびりとした日が続きます。

一日に3~4本程度のフライト(4本飛べればかなり多い。笑)・・・忙しかった時の5~8本のフライトに比べると、数字的にはそんなに変わらないような感じですが、実際はかなりのんびりできるのです。

この頃からパイロットの数も一気に減り、9月の中旬頃から10月と、お客さんの数は少ないながらも個人的には結構な数のフライトをこなしていくのですが、今年はなんだかいつもよりも多めのパイロットが残っていそうな感じなので、このまま10月までずっとこんな状態でいきそうです。
まぁ、たまにはこんな年があってもいいでしょう・・・今年の夏も予想外に十分飛びましたから。。。




さて、先日のスイス選手権でようやく(?)チャンピオンのタイトルを獲得したステファン・ヴィースと仕事の合間に(会社は違いますのでランディングで時間があった時に・・・)いろいろと話していたのですが・・・

彼曰く、「今までの大会の中で、競技の初日から最終日までこれだけ完璧に自分の思った通りのレース運びをできたことはなかった。」ということでした。

コンディションの読み、ルート取り・・・等々、全てが完璧にはまったようでした。

そういうレースができたらかなり気分はいいでしょうね。。。


ちなみに、X-Alpsの疲れが??・・・なんて前回書いたC・マウラーとアレックス・ホッファーは疲れどころか、X-Alpsで使っていたグライダーで飛んでいたみたいですね。
マウラーのグライダーはかなりコンペ機に近いものだったと思いますが、それでもやっぱり純粋なコンペマシーンにはかなわなかったみたいです。(笑)

スイスチャンピオン

スイス選手権最終日でした。(ちなみに、昨日はやっぱりキャンセル。)

最終日ということもあり、61kmのタスクというあまり大きなものではありませんでしたが、途中に非常にトリッキーな場所もあり、選手それぞれのタクティクスがものをいったレースになったようでした。

今日はアンディ・アエビが一人ずば抜けた飛びをしてタスクトップ。
まぁ、彼は初日、2日目と飛んでないですから(初日は飛んでましたが、飛んでないのと一緒・・・)試合の順位とはあまり関係有りませんでしたが、やっぱりまじめに飛べばまだまだ凄いですね。

C・マウラーは結局13位、アレックス・ホッファーは17位、とちょっとX-Alpsの疲れが出ていたのでしょう・・・??(笑)

まぁ、とにかくスイス選手権で勝つのはかなり難しい事なのです。2連覇っていうのはなかなか聞かないですからね。(最近ではアンディ・アエビが2連覇したことあったかな・・・確か。。。)


そして、ステファン・ヴィースが今日も手堅く2位に入り、念願のスイス選手権のタイトルをとりました。(多分初めてなんじゃないかな??かなり嬉しいことでしょう。。。)

多分、明日にはもう仕事に来るだろうから(笑)、詳しい事でも聞いておきましょう。。。


Int. Gleitschirm SM 2009 - Fiesch - Overall←リザルトです。



最後に・・・今日の話とは全く関係ないですが、写真を載せておきます。

この前、湖畔のレストランで食事をしたときに撮ってもらった(!笑)ものです。
使わせていただきます。。。


仕切り直しの スイス選手権(フィーシュ)

昨日のスイス選手権初日はやっぱり大きなタスクが成立しました。
約103Kmのタスクで60%の選手がゴール・・・と、みんなかなり楽しめたのではないでしょうか。

そして、今日は寒冷前線の通過が予想されていましたが、夕方近くに通過しそうな感じだったので、それまでにサクッと31Kmのタスクを飛んだようでした。

インターラーケンでも、今日の仕事は午前中で終わり・・・という雰囲気だったのですが、午後からも青空のもと一日中飛べてしまいました。。。
自分の中では午後からゆっくりしよう・・・というモードになってしまっていたので、切り替えるのに大変でした。(笑)

少々、疲れが出てきているようです。。。


スイス選手権のほうは、ステファン・ヴィースが初日、2日目ともトップでスイスチャンピオンに一歩ずつ近づいています。
2位にはペーター・ノイエンシュバンデル・・・と、インターラーケン、グリンデルワルドのタンデムパイロットが頑張っています。

C・マウラーはちょっと出遅れ現在14位です。


リザルトはここから→Gleitschirm Schweizermeisterschaft Fiesch 2009


明日はタスクを飛べるほどのコンディションになるか(天気が回復するのか)微妙なところです。。。

連日の・・・

一年に数日あるかないか・・・の、昨日書いたようなビッグコンディション。

まだ続いております。。。ホントに凄い事です!!

自分がスイスに来て以来こんなこと(こんなに長く続くのは)は初めてですし、スイス人もびっくりしているくらいです。

しかも上空の風もほとんどなく(4000mの高度にしては)サーマルはマイルドに真っ直ぐ上がり、どの方角にも簡単に動けてしまうというコンディション。

今日も、まず朝一でシルトホルンからのタンデムが3000m以上の高度を残してインターラーケンに戻ってきてギリギリ次のフライト(仕事です!)に間に合った・・・といったフライトから始まり、昼過ぎには数名がアイガートップアウト、またインターラーケンからメンヒの頂上付近からユングフラウヨッホ上空を横断しユングフラウの頂上付近でセンタリングしているグライダーも見えたり・・・と、かなり精神衛生上よくない一日でした。。。(笑)


このコンディション、明日までです!! (こっちに来て飛びますか??笑)



さて、明日からは、6月(だったかな?)にスイス選手権としては成立しなかったレースが、フィーシュで仕切り直しで行われます。

かなりのビッグタスクが期待できます。

ステファン・ヴィースが、「準備は完璧だぜ!毎日毎日、仕事でド安定のコンディションで飛んでたからな・・・サーマルなんかがあったらビビって飛べなくなるよ。」などと冗談言いながら出発していきましたが、彼は今回こそはスイスチャンピオンのタイトルを欲しいでしょう。今は頑張って一人でスイスチームを引っ張っていますからね。


ただ、皮肉なことに、こんなに良かったコンディションが明日で終わりとは・・・

でもまた日曜日には良くなりそうなので、4日間で2日はいいタスクができるのではないでしょうか。。。


誰が勝つのかな???

Hammer Tag !!

暑い日が続いています。。。

最近みんなで話しているのは、「2003年にはこんな日が2ヶ月くらい続いたよなぁ・・・」です。

自分ははっきり言ってよく覚えてはいません・・・確かそんなこともあったかな??程度なんですよね。(笑)

でもその頃より以前は、ヨーロッパの天候はもうちょっといわゆる「ヨーロッパっぽい」天気だったんですけどね。
ここ数年はかなり変わってきてしまっています。これは地球規模でそうですよね。

うちの会社の昔の話を聞いていたら、ある夏に天気が全然悪くならず、2~3カ月休みなしで飛び続け、みんなの疲れもピークに達して、ある日とうとう天気はいいのに店を閉めたこともあったということです。
その頃はすごかったらしいですからね。3~4カ月仕事をすれば残りの8~9カ月は何もしなくても生活できていたくらいらしいですから・・・(笑)
毎日、一日の仕事が終わると必ずポケットに10万円以上入っていたと言いますからね。。。




さて、そんな暑い中、標高1600m位から1800m位のところには強い逆転層がかかり毎日かなり安定したコンディションで飛んでいるのですが・・・

それは仕事上の話で、それよりも高いところからテイクオフすれば最高のコンディションなのです。残念ながら・・・(笑)

連日のようにアイガー・メンヒ・ユングフラウの約4000mの更に上のほうに雲が湧き、実際、昨日も何人かアイガートップアウトをしていたらしいです・・・



あと3日くらいは続きそうなこのコンディションの中、我慢できないタンデムパイロットたちは、そろそろ休みを無理してでもとってクロカンの記録でも・・・と、企み始めています。。。(笑)

今日はみんなで、こんなコンディションだったら、ユングフラウの裏側のヨーロッパで一番長い氷河(23kmでしたっけ??忘れました。。。)のアレッチ氷河を渡ってヴァリス州側のフィーシュに行けるんじゃないか??と話していました。。。氷河からサーマルは出ることはないですが(当り前!)・・・でも、雪の付かない岩壁なんかをうまく見つけ、中間地点で一発4000m越えの雲底に付けられたら行けますね。でも無理かな・・・(笑)まぁ、冗談みたいな話です。。。

PBi 6

今日は朝の時点で一日の予約がすべて埋まっていました。。。
今シーズンは天気と週末とがうまくかみ合わず、なかなかそういう状況にはなっていませんでしたが、ハイシーズンもぼちぼち終わろうとしているこの時期に、ようやくハイシーズンらしい一日でした。
2,3年前までは、こんなの当り前というか、ほぼ毎日だったんですけどね。。。
やっぱりちょっと今年はお客さんの数は減っているようです。
そして、こっちの新聞の経済面なんかを読んでいると、秋から冬に向けてスイスに来る観光客はかなり(さらに?)減るのでは・・・??なんていうことを言っている人もいるようです。
日本も(世界的にかな?)そうだと思うのですが、今はなんだか株価なんかもボチボチ上がってきていて景気の底は打ったのでは??などと言っているようですが、信じられませんよね。
アメリカもなんだかかなり無理しているように見えるし・・・

でも、今はとにかく無理にでもそう見せておかなければいけないんでしょう。
日本だったら選挙なんかといったいろいろなイベントがありますしね。。。

経済的なものだけでなく、全てのことで言えることですが、メディアやいろいろなもの(例えばいろいろな経済指数)を使って民衆を操作をすることって簡単なんだなぁと思うと、ちょっと怖くなります。。。

ちょっといろいろとネガティブに考えてみました。。。(笑)

実際、年末頃にはどうなっているのでしょうね・・・??



さて、今日の枕詞(?笑)このくらいにしておいて、グライダーの話です。


そろそろ自分の5代目のタンデムグライダーを決めなければいけない時期になってきていたのですが、ある程度絞っていた候補の中から今回はPARATECHの「PBi 6」に決めました。

昨日からテストグライダーが来ていて乗っていたのですが、今乗っている「PBi 5」の
気になっていたスピード、ハンドリングが素晴らしく改良されていました。

テイクオフ、ランディングに関しては以前から評判はかなり良かったのですが、別名トラクターと呼ばれるように(?)、スピードはかなり遅めで、ハンドリングもブレークプレッシャーが結構重めで、グライダーもなかなか機敏に動かないところが気になっていたのですが、完全に解消されていました。。。
スピードは一本目のフライトですぐに違いを感じましたし、ハンドリングもちょうどよい軽さ、というか重さというか、とにかくいい感じで、かなり軽いパッセンジャーを乗せていてもフワフワした感じはなく、機敏にしっかり動きます。

いままで良かったテイクオフもさらに良くなっているし・・・

後は、ハードな使用に耐えれるようにかインテークまわりにはしっかりしたテープが一緒に縫いこまれ、インテークから色の切り返しまでのアッパー部分には若干厚めのものが使われているようです。

日本ではなかなか見かけないグライダーでしょうが、かなりいいですよ!!

もちろんどのグライダーもかなりいいのですが、グライダー性能とは全く関係ない若干いろいろな先入観もありこれに決めました。。。(笑)

例えば、アドバンスの「β4」は、今はインターラーケンでは結構な数が飛んでいるのでなんだか面白くないな・・・等々、いろいろです。。。(笑)

サービス(グライダーのチェック等のアフターケア)なんかを考えると、うちの会社と提携(というのかな?)しているアドバンスがオフィスも近いし一番いいのでしょうし、会社としてもそれが一番好ましいのでしょうが・・・

まぁ、いいでしょう。(笑) パラテックも本社はスイス、場所は東スイスとちょっと遠いですが、かなり機敏にいろいろと対応してくれるので・・・

ただし、去年買ったグライダーの請求書だけは何度言っても送ってきません。。。
くれたのかな??(笑)いや、こういうものは忘れたころに来るんですよね。

でももう一年・・・すっかり忘れてるんですけど。。。


スミマセン、例によって(?)写真がありません。
明日、もし忘れていなかったら撮っておきます。。。

自己申告・・・

ここ数日はいい天気が続き、ようやく(今頃)夏が来たかな??といった感じの毎日です。まだまだこの天気は続きそうです。

今日、最後のフライトを終えてデスクに戻ると、トミー(トーマス・ウーリッヒ)が来ていました。(彼は会社の立ち上げメンバーの一人で、その後写真家(冒険写真)、今は冒険家というのが一番近いのかな?)昔のパラの雑誌にはいたるところに彼の写真が載ってたので見たことある人は多いでしょう。。。

その彼が上半身裸で「暑い、暑い!」言っているのですが、今日はそれほどでもなくかなりすごしやすいはずだったので(うちの例のアフリカに連れて行ったら死んでしまうパイロットも別に死にそうになっていなかったので。笑)
「どこかにホリデーで行ってたの??」と聞くと・・・
「そうだよ!先週まで北極点にいたのに戻ってきたらこの暑さ・・・たまらないぜ。」「・・・」そりゃそうでしょうよ。北極点に比べたらここはちょっと暑いでしょう・・・!!



前回の「拍手」に続き・・・

時々、コメント欄にコメントをいただくのですが、なかなか返事というものを書いていないので、今回はちょっと最近のコメントに絡んだ話を。。。


しんさまさんが、8?Kgの人とタンデムして、そのパッセンジャーが全く走らず座り込んでしまい、それを抱えてテイクオフして腰をやられた・・・というようなコメントを頂きました。

確かに一番やばいパターンですね。(笑)
テイクオフの風があまり良くないときには、本当に注意しないと危ないです。
自分たちも、テイクオフ直前までしっかりお客さんを「観察」して、やばそうならヘルプをつけますし、誰もヘルプがいないときは・・・賭けですね。(笑)
いつものテイクオフの場所なら、座り込まれてもスピードが付いてしまったじょうたいだったらなんとか引きずっていってちょうど斜面が急に落ち込んでいるところで滑空できそうな場所にグライダーをセットしたり・・・とちょっとは工夫しますが、基本的には体重の重いパッセンジャーが走れないとなると、風がないときやフォローだと、結構アドレナリンが湧いてきます。(笑)というより、すぐに座りこまれたらテイクオフはできないですね。(一回失敗すると、大抵の場合は2回目はちゃんと走れるようになるのですが。)


さて、今日の話はこのパッセンジャーの体重についてです。

日本でタンデムフライトしていると、80Kgの人というのは結構重い部類に入るのかもしれませんが・・・こっちでは全くの普通の部類に入ってしまいます。(笑)欧米人、ガタイいいですから。。。

一応自分たちの中では、100Kgを越えて初めて「重い」パッセンジャーと認定(笑)されます。そして、そんなお客さんも結構頻繁なのです。。。

100Kgを越えていても、ちゃんと走れる人ならみんなほとんど何も気にせずせっせと飛びます。120Kgくらいまでは風さえよければ普通にいきますね。(グライダーはアクログライダーみたいにビュンビュン動きますよ!)

ただ、問題なのは「丸く」(?笑)て100Kgオーバーの人・・・
そういう人にはデスクで体重を一応聞きますが、ほとんど当てにならないということがこの前発覚しました。(笑)というより、ようやくみんな気付いたというほうがいいでしょう。自分は結構気にしてみていて、みんなに絶対言っているのより重いぜ・・・と言うのですが、なかなかみんな信じてくれませんでした。
平均で15Kgくらいは少なく言うんですよね。ウソをついているわけではないんでしょうけど、かなりアバウトです。

この前、一人そういった感じのお客さんがいて、100Kgちょっととの申告にそれを信じて大していい風でもない中テイクオフしたパイロットが結構やばいテイクオフで、あとでお客さんに体重を聞いたら125Kgだったということがあり、それからようやくみんなちょっとは気にするようになりました。(笑)

かなり前に、自分もそういう人に当たりました。
デスクでは100Kgちょっと・・・と言っていたようなのですが、どう見てもそれ以上・・・
テイクオフで風を待っているときに「座っててもいいよ。」と言っても自分一人で座れない・・・これは安全にかかわることだから、と正確に体重をもう一回聞いてみたら125Kgということでした。。。

他の人には全く問題ない風だったので、他の連中はテイクオフしてしまい自分一人が取り残され、弱いながらもアゲインストの風の中、テイクオフをチャレンジするか、やめるかの選択にかなり迷ったことがありました。ライザーを握る手は汗ばんでものすごい緊張、集中の状態でした。(笑)結局、飛びませんでいたけど・・・もし転がったらそれだけでかなりの怪我をしそうでしたから。。。それ以前の問題だったかもしれませんが・・・


ということで、今までなかったのが今となっては不思議ですが、デスクに体重計を置いておくことにしたのでした。。。


しかし、その体重計はほとんど使われていません。(笑)

基本的には100Kg以上の人でも、朝一か夕方遅くのフライト以外は相変わらずみんなほとんど気にしないですから・・・

自分も腰をやられないように気をつけないといけないですね。
もう若くはないような気がしなくもないので・・・



ちょっと長くなってしまったので、Kentaro君のグリンデルワルドの風情報についてはまた次回にでも。それか直接教えます。



全く関係ないですが・・・
最後に写真代わりに最近ちょっと気に入っている曲を



拍手

どれくらい前からか・・・「拍手」という機能がこのブログにもいつの間にかついていました。。。

時々、クリックしてくれている人がいますが・・・これってなんですか??

今日初めて自分でクリックしてみたら、なんだかコメントまで書き込めるようになっているということを知りました。。。(笑)

と、いうことで、拍手をクリックしてくれている人はコメントも書いてくれているのかな??などと思い、どこかにコメントが載っているのではないか・・・?と探し続け、かなり時間をかけてようやく探し当てました。

拍手からコメントを書いていてくれていた方々・・・今日、初めて読みました。(笑)
失礼しました。そして、ありがとうございました。

これからもよろしく!!





さて、今日は偶然見つけたパラグライダーに関する映像を載せてみます。

日本にいた時を思い出す、懐かしいパラグライダーの一日体験のような感じですが・・・

これは、かなり危ないですね。。。
いつの頃(昔か、最近か)、何処、かはわかりませんが・・・これだとケガ人続出しそうな気がしました。。。(笑)

でも、昔はこんな感じでやっていたところも結構あったような気がしなくもないような・・・そんなことないか・・・????

タレントがやっていることだから、ちょっと普通とは違うのかな・・・??




プロフィール

Fumio Miki

スイス(ヨーロッパ)にて、日本人初のパラグライダー プロタンデムパイロットとなる。レース競技のほうもスイス国内リーグで飛び続ける。 スキー教師としても活動。スイス在住22年目。。。

ギャラリー
  • 日本に着いて最初に・・・?
  • ちゃんと生きてます。。。
  • ちゃんと生きてます。。。
  • ちゃんと生きてます。。。
  • ちゃんと生きてます。。。
  • ちゃんと生きてます。。。
  • ちゃんと生きてます。。。
  • 残念なお知らせ・・・
  • 雪も降っていますが・・・
QRコード
QRコード
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

メッセージ

名前
メール
本文
最新コメント
  • ライブドアブログ