続 Fumio Miki - スイス・インターラーケンより・・・

スイス・インターラーケンより・・・ 旧ブログの過去ログはこちらからご覧下さい。 http://sky.ap.teacup.com/miki_swiss/

2007/04

Swiss-League Open

28日から5月1日までの4日間、Swiss-League Open という(FAIカテゴリー2)の大会が東スイスのほうで行われています。

インターナショナルの大会なのですが、ほとんどスイス・リーグと同じで50人ほどのエントリーはほとんどリーグパイロットで、外国人は4人くらいしかいないようです。
自分は当初参加する予定だったのですが、タンデムのほうの仕事が忙しく、全く練習できていなかったので今回は止めておきました。。。
(何もしないで行くと、ただ単にヘコむだけなので・・・笑)


一昨日、昨日と80Km、60Km、と2本のタスクが成立していました。

しかし、今日はキャンセル。明日も今日とほぼ同じ予報ということで早々とキャンセルを決め、大会は終わったようです。
相変わらず素晴らしいほど早い決断です。。。(笑)
今日だって飛べないコンディションではなかったし、非常に微妙な感じだったようなのですが・・・(フリーフライトは全く問題なく飛んでいたでしょう。。。)
ちゃんとしたタスクが組めないようなコンディションであれば、すぐにキャンセルになります。
とりあえず集合して・・・というのが、ここスイスではあまりないのです。



大会のほうは、一応書いておきますが(笑)、クリスティアン・マウラーが勝ちました。。。

簡単なリザルトは・・・
http://www.swiss-league.ch/docs/SLC%20Sargans%20T1-T2%20all.pdf



そういえば、そろそろSwiss-Cupなども始まるので、いいかげんソロである程度飛んでおかないと・・・なんて思うのでした。。。

おNew !

待ちに待った新しいタンデムグライダーとソロ用のハーネスが届きました!!

グライダーのほうはブルーノから借りていたプロト機で70本程フライとしていたので何の違和感もなく乗り換えられました。
それでも他のグライダーと比べると異様に短いラインの為、ウィングオーバー、スパイラル、といったちょっとしたフィギアでは独特の感覚があります。(回転が速く、弱めのGフォース)これは好き嫌いが別れ、グライダーに思いっきり引っ張られているようなGフォースが好きな人にはあまり好評ではありませんでした。

ハンドリング、滑空性能、テイクオフ、ランディング、などは最高で、すっかり気に入っています。(笑)

良いのか悪いのかわからないけれど、一回アドバンスのテストチームにもグライダーを貸して、カリやクリスティアンなどが飛んでβ4のプロトと比較テストなどをしていました。(ちなみに、かなり絶賛していました。)


この写真は今日。

(特別に、グライダーの下面はスポンサーのロゴを入れるために真っ白にしてもらいました。どんな風に見えるか写真を撮っておきたかったので、友達に一本飛んでもらいました。ロゴは近日中に完成予定・・・)


友達がタンデムで飛んで仕事をしている間に、自分は新しいハーネス(インプレス2)で調整を兼ねてフライト。

2時間ほど飛びました。

自分は初めてポッドハーネスで飛んだのですが、今までのハーネスと比べ快適なのは確かなのですが何となく最初のほうは違和感がありました。

特に荒れたサーマルや荒れた空域で飛んでいると、足がポッドの中に入っているのが何だかわからないけど不安でしょうがなくなるのです・・・(笑)

一体なんでなんだろう??
とにかく、もうちょっと飛んでみないと・・・



ということで、新しいマテリアルで楽しんでいるのですが、

もちろん当たり前ですが請求書ももれなくついてきて、ちょっと財布にも風が吹き抜けていくのでした。。。

ご苦労様・・・

4月に入って最後に何回かは滑りに行こう・・・なんて考えていたのだが、この異常なまでの天気とそれにうまく(?)飛ぶ仕事が重なり、結局全く滑れずじまい。。。

スキーを全てショップへ持って行きシーズンの疲れを(?)取ってもらってきました。

全部で5本(5セット)。考えて見ると、いろんな板を使い回していたようです。
今シーズンは雪が少なかったので硬いところを滑ることが多く、すぐにエッジが丸くなってしまったり、石を踏んだり・・・で、何回ショップへ板を持って行ったことでしょう。。。

幸い、特別にかなり安い料金でやってくれ(時には無料で)ていたので、かなり助かりました。普通の料金でやっていたらとてもじゃないけれど何回も持っていけません。

また、このショップはベアテンベルグにあるのですが、インターラーケンのどのショップにもないメチャクチャいいマシンを持っているのでかなり具合もいいのです。



本当なら全て自分でやりたいのですが、何と言ってもチューンする場所がないのです。。。ワックスがけだけはかろうじてできますが・・・




こんなことを書いていたら思い出したのですが、

自分がこっちに来て2,3年目の頃(8年位前に)、スキーやボードの板のエッジに凸凹の刻みを入れる(真ん中辺りにに40cm位)というものが出てきて、自分もためしたことがありました。
アイスバーンではかなりのグリップで、普通のエッジとは比べ物にならないほどでビックリしたことを覚えています。
その当時はまだ開発されたばかりだったのでマシンもスイスに一台だけ、これから普及したらいいなぁ・・・と言った感じで、日本にも加工した板を持って帰ってもらったのですが、いつのまにか消えてなくなりました。。。

と、思っていたら、最近なんだかフリースタイルの業界でまた復活(?)というか残っているというか、まだ使われているみたいです。
名前も当時と何だか違う名前になっていたような気がします。。。どっちも忘れてしまいましたが・・・(笑)



とにかく、これでようやくスキーシーズンが本当に終わりました。
しかし、スイスではツェルマットやサース・フェーなどの氷河スキー場は一年中滑れるので、これから夏のシーズンにはいろいろなスキーチームが合宿などに来ることになります。
サース・フェーなんかは結構な数の日本人ボーダーが2,3ヶ月程ステイして滑りまくっています。


自分も毎年滑りに行こうかな??なんて考えるのですが、パラのシーズンが本格的に始まると、すっかりそんなことは忘れてしまいます。。。

手抜き・・・

今日はちょっと手を抜いて写真を一枚だけアップしておきます。

失礼・・・

 

一つ増えて

インターラーケンには4つもタンデムフライトの会社があり、これだけでもスゴイ数だなぁ、なんて思っていましたが・・・

今年からもう一つ会社が増え、5つになりました。。。


ある会社のパイロットたちが全員その会社を辞めて、新しい会社をおこしたのです。

パイロットが全くいなくなってしまった会社はどうするのかと思ったら、なんとかパイロットを何人か探し出してきて、タンデムフライトを続けることになったようで・・・ということで5つになった、ということです。

一人は最近タンデムのライセンスを取ったばかりのパイロット、もう一人はヴァリス州からのパイロット、と今のところこの2人しか会っていませんが、ここ(インターラーケン)でのタンデムフライトの経験のほとんど無いパイロットに全てを任せてしまうというのはパイロットにとってはかなりの重荷で、まだハイシーズンではないのにすでにかなり大変そう+この先のことを考えるとかわいそうです。

実際、今日もこの会社の手伝いで一本飛んだときも、お客のピックアップ場所も何もわからず、全て、手伝いに来た会社の人間の自分が段取りしなければならない始末・・・



今シーズン、インターラーケンのメインストリートには5つの会社のチケットデスクが立ち並んでいます。
Des Alpes(PGI), Hapimag Belvedere(Alpine Center, Alpine air), Hooters(Twin) Restaurant Schuh(Sky Wings) というような感じです。

それにプラスして2つのタンデムハンググライダーの会社もあり(うちの会社でもやってます。)、ここインターラーケンはすっかりフライトメッカと化しています。。。



ヒヤッ!としたこと・・・

もう20日位雨が降っていないのではないでしょうか。。。

初夏の陽気が続き、すっかり季節感覚が麻痺しています。

朝晩はやはりまだ少し涼しいので(まだ春ですから、実際は。)サーマルも相変わらずガンガン、日に日に強くなっているような気さえします。また、バレーウィンドもしっかり強めに入ってくるので、ランディングはサーマル+バレー+街のローターでかなり荒れることが当たり前のようになり、午後のフライトは気の抜けないフライトが多くなっています。


最近、暇な時間に若いアドレナリン大好きなパイロット達は(リーグパイロットやタンデムパイロット)スピードフライ用のグライダーで普通のテイクオフから飛んで30秒くらいのショートフライト(?)をしたり、タンデムからドロップしたりして遊んでいます。

今日も一本飛んでランディングでグライダーを畳んでいたら、一機がドロップするような状態で飛んできた。

しかし、やけにグライダーが小さい。。。ソロのグライダーのようだ。

でも、何かが下に長くぶら下がっている・・・

みんなで「何だ、あれは・・・??」などと言っていると、だんだん高度が下がってきて、よく見てみると・・・!!

パイロットがハーネスからずり落ちそうになって飛んでいた・・・!!

レッグベルトを付け忘れているかのような状態で、かなりやばそうだ。
それでも何とかコントロールしながらランディングに降りてくるのを「落ちるなよ!!」と、みんなで息を呑んで見守り、何とかランディング。。。

しかし、よく見てみたらベルトは全部ちゃんと締めてあって、調整が上手くされていなかった為に座れていなかっただけだった(ちなみにスクール生だった)・・・ホッとしたのと、足がメチャクチャ長いのにビックリした。。。さすがヨーロピアン! あれだけ足が長かったから誰かがタンデムでぶら下がっているように見えたのだった。。。




そして・・・今日は自分自身でも一つやってしまいました。。。


飛んでいるときに、右側のブレークコードがトグルからほどけてしまい、上空で必死に結び直す・・・といった失態。。。

最近、長さを調整していて、常に簡単に長さを変えられるように結んでいたのですが、それがいつの間にか緩み、上空で気づいたときははずれかけの寸前・・・

ヤバイと思い、ラインを直に持ったとたんにトグルからはずれた。。。
これで手を離したらラインは飛んでいってしまうなぁ・・・なんて考えながらもリッジで飛んでいたためちょっと忙しく、何もできないまましばらくラインを直に持って強めの風の中を飛んでいて、ある程度高度に余裕ができたところでリッジを離れラインをトグルに結び直したのですが、これがなかなか難しい・・・

お客さんとの会話は普通にしながら(ばれないように(笑))、しかも結びなおしているといい感じで旋回していってしまうのでやり直し・・・といった具合で、何度かトライしようやく作業終了。。。

こっちもちょっとヒヤッとしました。。。

風があまり強くなく、ランディングの風も素直だったらDライザーだけのコントロールで飛んでいても大丈夫なのでしょうが、あれだけ荒れていて細かいコントロールをしなければならないとなると、やっぱりちゃんとブレークコードはあったほうがいいでしょう・・・(当たり前です!!こんなことになってはいけないのです。。。)

とりあえず、自分への戒めも含め告白してみました・・・(笑)

通信不能

ここ数日、ブログを更新しようとしていたのに全くサーバーに接続できない日々が続いていました。。。

1日もあれば復旧するだろう・・・なんて思っていたら、約3日間ほど接続不能・・・


カウンターはいつも通りカウントされていたので、日本からは何の問題もなく接続できていたのだろうか・・・??(多分)

海外からだと接続できなかったのか、ただ単に自分だけだったのかはわからないが、とにかくようやくつながるようになったので一安心です。

春も・・・

今年の冬は記録的な暖冬でした。。。

そして、4月に入るとまるで夏が来たかのような暖かい日が続き、これもまた記録的な暖かさの4月の天気が続いています。

通常、ここスイスでも4月(春)は天気が安定しない日が続き雨が降ったり・・・の天気なのですが、ここ2週間は本当にいい天気が続き、しかも暖かい・・・を通り越し暑い、といった勢いである。しかも、まだまだこの天気は続きそう。
また、これからは夕立も来ることが多くなりそうです。

まるで夏のようである。。。



今日も当たり前のように一日中飛び、仕事が終わって4月に何本飛んだか数えてみたら・・・すでに60本飛んでいた。。。ハイシーズン並のペースです。
そして、全く休みを取っていなかったのに気づき(笑)、パイロットは足りていないのですが、明日は休むことにしました。

明日のコンディションも絶対に最高なのはわかっているのですが、明日はソロでもあえて飛ばないでゆっくり休もうと思います。
外に出ると空を見上げて飛びたくなってしまうので、家に引きこもり掃除、洗濯です。。。笑





天気予報とはこんなもの・・・?

昨日は「フェーンの傾向」程度の予報で完璧なフェーンの爆風が入ってきました。

そして、今日も同じ予報。。。
しかし、テレビの天気予報では「グッギーフェーン」で50km/h以上の風がくるという、今までに自分は聞いたことがない予報。
なぜそんなに特別かと言うと、グッギーフェーンとは本当にローカルなフェーンの風で、ユングフラウヨッホの北面のグッギー氷河(グッギーで合っているのかな?)から直接吹き降ろしてくる風のことだからです。

大抵この辺りではフェーンはマイリンゲンそしてブリエンツの谷から(東より)から入ってくるので(上空は違う!)、いろいろな所で風の確認をできるのですが、もしグッギーフェーンが入ってくると、ものすごい速さでやってくるので非常に危険です。



全国ネットでそんな予報まで出すのだから、今日もかなりやばいかな??なんて思いながらもまだ朝の時点では雲もできていないし大丈夫そうなので、一本目を飛ぶ。。。

上空の状況は昨日とほぼ同じ。

その後はユングフラウヨッホにフェーンの雲ができかけては消えて・・・の繰り返しで注意をしながら飛んでいたが、結局午後には消えてしまい、一日中飛べてしまいました。。。

週末ということもあり、上空はたくさんのパラでいっぱい・・・しかもみんなバカ上がりである。かなり大きく飛んでいる連中もいたようである。(グリンデルワルドとアデルボーデンのちょっと先を往復しインターラーケンに戻りそトゥーンとインターラーケンを往復。ほんの一例です・・・)

もちろんフェーンは入ってきませんでした。。。


それでも上空は南風。(フェーンの風がちょっと入ってきていた状態)
低いところでは西のバレーウィンドとのシアーでかなりおかしな(荒れている)ところもあり気分がいいフライトではありませんでした。

今日、初めてタンデムのグライダーでフロント真ん中から一気に潰されました。
それほど荒れているとは思っていなかったので、ちょっとビックリ・・・


暑い(?)のもあるのかもしれませんが、コンディションにかなりの注意を払いながら一日中飛ぶと、何の問題もないコンディションの一日の倍以上疲れが出てきます。


明日は何の気遣い無く飛びたいものである。。。


フェーン様様?

予報ではフェーンの傾向・・・ということで始まった一日。

大体この程度の予報だと、ほとんどフェーンの風が入ってくることは少なく、入ってきても大したことないので(気圧やその他諸々の条件を見ても)それほどナーバスになる事もないのだが・・・


今日は朝の一本目から強めの南風を上空で受け嫌な感じ。
パイロット全員が一気に注意モードに変換。。。


そして2本目。


ほぼ全員が小さな子供を乗せ飛ぶことになっていて、テイクオフでセッティングを済ませ各地のウェザーステーション等に電話してもう一回風のチェック。
インターラーケンの谷は相変わらず西風で普通どおり・・・
それでも色々な場所でフェーンの風がボチボチ入り始めているようだが、まだ弱い。
インターラーケン上空は飛んでみないとわからないけれど、とりあえず大丈夫そうなので、自分が一番でテイクオフ。。。


ところが後続が続いてこない・・・

風が悪いのかな?なんて思っていたら、電話が鳴り「どんな感じだ?」と。
結局、自分がランディングするまで様子を見ることになり・・・すっかりダミーにされてしまった。。。これがなかなか寂しいのである。
湖のほうのランディングも人であふれていて様子を見ているようだ・・・


(写真は家のベランダからなので、あまりはっきりフェーンの雲が見えません・・・もっと山がはっきり見えるところでは綺麗にフェーンの雲が見えます。これが見えるとみんなちょっとだけ?気をつけるようになる。。。)





さて続きです。。。
風は一本目より強くなっていて前にほとんど進まない(子供を乗せているということもあるのだが)。
東に向かう街のランディングはあきらめ、湖のほうのランディングに行くことを決めたのだが、ランディングの風は結構西風が入っている。

中途半端にランディングに向かうと湖のほうに流されるし、街のほうにステイしすぎると湖のランディングにとどかなくなる・・・

どの高さから東よりの風が西風に変わるかを見ながらちょうどいい場所でホバリングして、西風の高さに降りてきたら後は少しずつ前進して何とかランディング。。。

他の連中もその後テイクオフしてきて全員フライト。

ランディング後にまた風のチェックをするために各地に電話すると、フライトできるリミットの風が各地で入り込んできているので、午後のフライトは全てキャンセル。
昼食をとっているときもまだインターラーケンの風は西風でしたが、そろそろ家に帰るか・・・なんてみんなで言っていると、やってきました! 久々に爆風です。


久しぶりに半日ですがのんびりできて、少しだけ疲れがとれたかな??

とにかくフェーンのおかげ?です。。。
















プロフィール

Fumio Miki

スイス(ヨーロッパ)にて、日本人初のパラグライダー プロタンデムパイロットとなる。レース競技のほうもスイス国内リーグで飛び続ける。 スキー教師としても活動。スイス在住22年目。。。

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