もうすでに10月に入っている気分になってしまっていて、友達なんかと話をしていてもいつの間にか季節感(日付感?)がすっかりずれてしまっていて、時々話が噛み合なくなってしまっている今日この頃でございます。(笑)でも、なんでなんだろう・・・??


さて、話がそのまま止まってしまっていた、先週のBase jump W-Cup の結果・・・



同僚、ドミニック・・・初出場で4位!!大したものですね。。。


大会終了後、閉会式(表彰式)+パーティーが行われる場所へ向かっていた、優勝者の車・・・シュテッヘルベルグのロープウェイ駅からラウターブルンネンの村の間であちこちに激しくクラッシュしながら走りまくっていたようで、最後は車は完全廃車状態、その場で警察に捕まって連れて行かれ、優勝者不在の閉会式となったようでした。(笑)それでも盛り上がって面白かったとは言ってましたけど・・・(笑)試合が終わった後にすぐにガンガン飲んで、かなりベロンベロンだったようでした。
その話を聞いた自分達・・・あまり違和感無く、「そんなこともありそうだな・・・」と。ちょっと偏見持ち過ぎかな?


その大会期間中(だったかな?)、参加者ではないですが、同じ場所でベースジャンパーの死亡事故がありました。しかも女性ジャンパーだったのですが、妊娠中だったとのこと・・・かなり大きく報道されていました。

ラウターブルンネンでは、ここ17~18年で30人のベースジャンパーが事故で亡くなっているようです。自分が思っていた以上に少なかったです。平均してみるとそうなのですが、ここ数年は以前よりも一気に増えているような感じです・・・とにかくジャンプしにくる人の数がかなり増えていますからね。

ですから、夏のシーズンはパラグライダーでミューレンの谷の岩壁沿いを飛ぶ時は注意が必要です。飛行中、いきなり頭上から人が降ってきますからね。(笑)それ以前に、昨年辺りから岩壁沿いは時間、季節でパラグライダーでの飛行は制限されるようになっています。
そういえば・・・昨年、自分はそれを全く知らずにその空域を悠々と飛んでいて、後からゾッとした思いがありました。



その他にも今週は、スピードフライングでユングフラウから飛んだパイロットが行方不明になったのですが、3日後に無事にほぼ無傷で発見される・・・という事故(?)がありました。

観光客にも有名なトゥルンメルバッハの滝という洞窟の中にある大きな滝の上流部に墜落(ランディング)して、そのまま3日間発見されませんでした。奇跡的にランディングしてすぐにグライダーはカラビナから外すことが出来たので水に流されないで済みましたが、ちょっとでも時間がかかっていたら、あのとんでもない流れの中を落とされて行く所だったでしょう。


そして、もう一つ、グリンデルワルド、フィルストのテイクオフからスタートしたグライダーがそのままなぜか反転してきてテイクオフ下の崖に激突・・・残念ながら・・・の事故もありました。



そんな、事故が目立ってしまった1週間だったのですが・・・

自分が最近ふと思うのは、今年辺りからヨーロッパでは一気に増えてくるであろう新しいカテゴリーのグライダー「ミニウィング」「ハイブリッド」・・・等々、と呼ばれるものの事故がこれから増えてきてしまいそうな気がすることです。スピード・フライングと同じで、普通のグライダーとは格段にスピードが違うし、かなりダイナミックな動きをします。ある程度以上の経験のあるパイロットでないとちょっと危ないですね。

誰でも簡単に乗りこなせるグライダーとは言えないこのグライダーに関して、SHV(スイス・ハンググライディング連盟)では、ワーキング・グループを作り、新たなカテゴリーのこれらのグライダーの為の指導法を確立、そしてこのグライダーで飛びたいパイロットはスクールで講習を受けなければいけない・・・ようなルール作りを始めたようです。

スピード・フライングに関しても、かなり早い段階でライセンス制度を導入したSHV、多分スピードフライングのライセンスがあるのはスイスだけなのではないでしょうか??(もしかしたらドイツもあるのかな?ありそうな気はしますが・・・)が、実際はライセンス無しで飛んでいるパイロットがいなくもないのが現実なのですが・・・


これからこのミニウィングに関してどうなって行くのか・・・ちょっと注目です。