ここ数日はいい天気が続き、ようやく(今頃)夏が来たかな??といった感じの毎日です。まだまだこの天気は続きそうです。

今日、最後のフライトを終えてデスクに戻ると、トミー(トーマス・ウーリッヒ)が来ていました。(彼は会社の立ち上げメンバーの一人で、その後写真家(冒険写真)、今は冒険家というのが一番近いのかな?)昔のパラの雑誌にはいたるところに彼の写真が載ってたので見たことある人は多いでしょう。。。

その彼が上半身裸で「暑い、暑い!」言っているのですが、今日はそれほどでもなくかなりすごしやすいはずだったので(うちの例のアフリカに連れて行ったら死んでしまうパイロットも別に死にそうになっていなかったので。笑)
「どこかにホリデーで行ってたの??」と聞くと・・・
「そうだよ!先週まで北極点にいたのに戻ってきたらこの暑さ・・・たまらないぜ。」「・・・」そりゃそうでしょうよ。北極点に比べたらここはちょっと暑いでしょう・・・!!



前回の「拍手」に続き・・・

時々、コメント欄にコメントをいただくのですが、なかなか返事というものを書いていないので、今回はちょっと最近のコメントに絡んだ話を。。。


しんさまさんが、8?Kgの人とタンデムして、そのパッセンジャーが全く走らず座り込んでしまい、それを抱えてテイクオフして腰をやられた・・・というようなコメントを頂きました。

確かに一番やばいパターンですね。(笑)
テイクオフの風があまり良くないときには、本当に注意しないと危ないです。
自分たちも、テイクオフ直前までしっかりお客さんを「観察」して、やばそうならヘルプをつけますし、誰もヘルプがいないときは・・・賭けですね。(笑)
いつものテイクオフの場所なら、座り込まれてもスピードが付いてしまったじょうたいだったらなんとか引きずっていってちょうど斜面が急に落ち込んでいるところで滑空できそうな場所にグライダーをセットしたり・・・とちょっとは工夫しますが、基本的には体重の重いパッセンジャーが走れないとなると、風がないときやフォローだと、結構アドレナリンが湧いてきます。(笑)というより、すぐに座りこまれたらテイクオフはできないですね。(一回失敗すると、大抵の場合は2回目はちゃんと走れるようになるのですが。)


さて、今日の話はこのパッセンジャーの体重についてです。

日本でタンデムフライトしていると、80Kgの人というのは結構重い部類に入るのかもしれませんが・・・こっちでは全くの普通の部類に入ってしまいます。(笑)欧米人、ガタイいいですから。。。

一応自分たちの中では、100Kgを越えて初めて「重い」パッセンジャーと認定(笑)されます。そして、そんなお客さんも結構頻繁なのです。。。

100Kgを越えていても、ちゃんと走れる人ならみんなほとんど何も気にせずせっせと飛びます。120Kgくらいまでは風さえよければ普通にいきますね。(グライダーはアクログライダーみたいにビュンビュン動きますよ!)

ただ、問題なのは「丸く」(?笑)て100Kgオーバーの人・・・
そういう人にはデスクで体重を一応聞きますが、ほとんど当てにならないということがこの前発覚しました。(笑)というより、ようやくみんな気付いたというほうがいいでしょう。自分は結構気にしてみていて、みんなに絶対言っているのより重いぜ・・・と言うのですが、なかなかみんな信じてくれませんでした。
平均で15Kgくらいは少なく言うんですよね。ウソをついているわけではないんでしょうけど、かなりアバウトです。

この前、一人そういった感じのお客さんがいて、100Kgちょっととの申告にそれを信じて大していい風でもない中テイクオフしたパイロットが結構やばいテイクオフで、あとでお客さんに体重を聞いたら125Kgだったということがあり、それからようやくみんなちょっとは気にするようになりました。(笑)

かなり前に、自分もそういう人に当たりました。
デスクでは100Kgちょっと・・・と言っていたようなのですが、どう見てもそれ以上・・・
テイクオフで風を待っているときに「座っててもいいよ。」と言っても自分一人で座れない・・・これは安全にかかわることだから、と正確に体重をもう一回聞いてみたら125Kgということでした。。。

他の人には全く問題ない風だったので、他の連中はテイクオフしてしまい自分一人が取り残され、弱いながらもアゲインストの風の中、テイクオフをチャレンジするか、やめるかの選択にかなり迷ったことがありました。ライザーを握る手は汗ばんでものすごい緊張、集中の状態でした。(笑)結局、飛びませんでいたけど・・・もし転がったらそれだけでかなりの怪我をしそうでしたから。。。それ以前の問題だったかもしれませんが・・・


ということで、今までなかったのが今となっては不思議ですが、デスクに体重計を置いておくことにしたのでした。。。


しかし、その体重計はほとんど使われていません。(笑)

基本的には100Kg以上の人でも、朝一か夕方遅くのフライト以外は相変わらずみんなほとんど気にしないですから・・・

自分も腰をやられないように気をつけないといけないですね。
もう若くはないような気がしなくもないので・・・



ちょっと長くなってしまったので、Kentaro君のグリンデルワルドの風情報についてはまた次回にでも。それか直接教えます。



全く関係ないですが・・・
最後に写真代わりに最近ちょっと気に入っている曲を