最終日、いい気分で帰路についていた自分は、いつもなら峠を走って帰るのですが、ちょっといつもと違う道で・・・などと考え、フェライナというところからクロスター(ダボスのすぐ近く)までカートレインに乗ることにしました。



写真は別の場所の電車ですが、このように車ごと電車に乗ってトンネルを抜けていくので非常に楽なのです。このようなトンネルがスイスには何箇所かあります。


フェライナの駅に行くと、発車ギリギリのところに乗れ、待ち時間が全く無かったのでラッキー・・・などと思い、電車の上(?)で一休み。。。

ところが・・・

クロスターに到着し、さて・・・と、エンジンをかけようとすると、ウンともスンともいわない。。。

キマシタ!!

愛車ルノーの必殺コンピューターエンジンロック(自分が付けた名前です。ドイツ語だとWegfahrsperreと言うのですが・・・直訳なら盗難防止システムですね。笑)です。

もうずいぶん古い車なのですが、なんだか当時は画期的だったのか何だか知りませんがこの車はいろいろなパターンで車の盗難防止の為コンピューターでエンジンにロックをかけてしまい、その後は15分くらいは何も出来なくなってしまうのです。

例えば
・鍵を普通に鍵穴に指して開けるとエンジンはかかりません。
・鍵を開けっ放しにして3分位以上たつとエンジンかかりません。
・エンジンを切ってキーを差しっぱなしにして何十分以上かたつとエンジンかかりません。
等々、非常にややこしいのです。
通常ならそうなってもリモコンで鍵をロックを解除しなおすとすぐにエンジンはかかるようになるのですが、何か変なことをすると完全にロックがかかり、前に書いたように15分くらいは全く何も出来なくなってしまいます。

普通だったら全く問題ないシステムなのですが、いきなりきました。
例の3番目が当たったようでした。

ギリギリに乗り込んだと書きましたが、まだ自分の後ろにも3台くらいの車が乗っているし、すぐに折り返していく電車なので、クロスターから乗リ込む為に列車の端では車の列が長く続いていて(その時は想像でした。笑)さすがにちょっと舞い上がり、何か変なことをやってしまったようで、15分ロックがかかってしまったようでした。。。


もうこうなったらやることは一つ・・・

車押しました。。。(笑)

惨めですね。

こんなに列車が長いとは思いませんでした。

しばらくすると、列車の端っこで豆粒のように見えていた駅の係員がようやくやってきて、途中から押してくれましたけど。

ようやく列車を降りると、本当に結構な長さの車列が・・・
注目を浴びながらの下車でした。


列車を降りても何もすることはなく、ただ待つのみ・・・
15分くらいたったら何も無かったかのように普通にエンジンは始動しました。



早速次の日、ルノーのガレージへ行き、
「コンピューターのシステム全部切ってくれ。」
と言ったのですが、
「切ったらエンジン動かなくなるぞ。」
ということでした。


誰か詳しい人いませんかね。
本当に教えてもらいたいです。
何をどうするとロックがかかるのか、詳しい時間等を・・・ガレージでも完全にはわからないようだったので。。。



サン・モリッツのホテルを出て1時間後・・・
すぐに現実の世界に引き戻された自分でした。。。